塗装の基礎知識
シリコン塗料の特徴やメリット、デメリットを解説
外壁に使用されている塗装にはたくさん種類があります。
その中でも、もっともよく使用されているのが、「シリコン塗装」です。
よく使用されていると言っても、本当に良い塗料なのか、自宅の外壁に合う塗料なのか、不安や疑問が出て来ますよね。
この記事では、シリコン塗料の特徴やメリットやデメリット、費用なども含めて解説していきます。どんな人におすすめなのか解説していきますので、ぜひご覧ください。
シリコン塗料とは?
正式名称は「アクリルシリコン塗料」。アクリル樹脂とシリコン樹脂が主な成分で、
ほとんどの塗料メーカーは、実は略して「シリコン塗料」として販売しています。
塗料は、顔料、樹脂、添加剤、水または溶液で構成されています。その中でもシリコン塗料は、塗料に含まれる樹脂の主成分がシリコンの塗料のことを言います。
シリコン塗料は耐用年数や価格のバランスがよく、外壁塗装の中でもっとも多く使われている塗料です。歴史が長く、塗装業者からも信頼を得ており、塗料の中でも多く勧められている塗料のひとつです。
シリコン塗料はどんな特徴があるの?
シリコン塗料は、価格と性能のバランスが良く、多くの現場で使用されている塗料のひとつです。
主に一般住宅で使われることが多く、雨風に強く、撥水性も良いため、汚れがつきにくく埃も防いでくれる特徴があります。
シリコン塗料にはどんな種類があるの?
シリコン塗料には、大きく分けて、「水性/油性」「1液型/2液型」があります。
「水性」は、原液に水を混ぜて薄めて使用します。「油性」は、シンナーなどの溶剤を混ぜて使用します。
「1液型」は、原液はそのまま使用でき、水またはシンナーで薄めればすぐに使用できるため、価格も安く、取り扱いが容易という特徴があります。
「2液型」は、使用する直前に硬化剤を混ぜて使用するため、硬化剤を正しい比率で混合させなければならず、経験のある業者でないと扱いが難しいです。
費用や耐用年数は?
費用は、約1,800円〜3,500円/m2程度、耐用年数は平均的には約7年〜15年程になります。
塗装の費用としては、数ある塗装の種類の中でも中間的な位置づけになります。
ですが、耐用年数も含めて見ると、アクリル塗装やウレタン塗装よりも長持ちしやすく、施工費用は若干高いですが、メンテナンス費用も抑えられてもっともコストパフォーマンスに優れていると言えます。
シリコン塗料のメリット
シリコン塗料のメリットは主に以下の4点があります。
①多数のバリエーションから選べる
製品数が多いため、性能やカラー、価格などが幅広く、要望に合う塗料が選べるのが魅力です。
②汚れに強く、耐久力が高い
シリコン塗料には、セラミックという成分が配合されています。これにより、汚れにくく断熱や遮熱といった効果があり、長く綺麗に保つ特徴があります。
③コストパフォーマンスが高い
耐久性が高く、塗り替えるまでの期間が長く取れるため、コストパフォーマンスが良いと言えます。
④熱に強く耐候性が高い
紫外線にも強く、雨や埃といった汚れを防ぐ効果があるため、美しい外観を保つことも可能です。
シリコン塗料のデメリット
シリコン塗料のデメリットは主に以下4点になります。
①種類が豊富で選択肢が多い
製品数やカラーが多いため、どの製品を選べば良いか迷ってしまうかもしません。
②アクリル塗料、ウレタン塗料よりも価格が高い
安価なアクリル塗料やウレタン塗料に比べると、塗料タイプによっては施工費用が高くなってしまうことがあります。
③他の塗料よりひび割れしやすい
シリコン塗料は硬く剥がれにくいメリットがある一方で、弾性が低いデメリットもあり、地震などで外壁がひび割れした場合に、シリコン塗料も一緒に割れてしまうケースもあります。
④フッ素塗料よりも耐久性が低い
フッ素塗料よりも5年程度耐用年数が早く、外壁の塗り替えが必要となってきます。
シリコン塗料はこんな人におすすめ
- 予算を抑えて出来るだけ長持ちさせたい人
- 次の切り替えまでのスパンを長くしたい人
- 好みの色で塗り替えしたい人
性能が良い塗料が良いけど、予算の都合もあるし、高すぎるものはちょっと、でも安すぎるのも不安、という人にはコストパフォーマンスに優れて、耐久性があるシリコン塗料がおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
シリコン塗料といっても、製品によって様々な特徴を持っていますので、価格だけにとらわれず、注意点をよく理解した上で、目的や予算なども含めて、信頼できる塗装業者に依頼しましょう。