塗装の基礎知識
外壁塗装で起きやすい失敗例とは?予防策と対処法を解説
建物のメンテナンスとして必要となる外壁塗装ですが、工事が完了した後、さまざまな理由で失敗したと感じるケースがあります。
ここでは、外壁塗装で起きやすい失敗例と、予防策・対処法について解説します。
外壁塗装の失敗例について
外壁塗装には、多くの失敗例がありますが、ここでは、その中から代表的なものを紹介します。
外壁塗装後に塗膜のふくれ・はがれが生じた
外壁塗装の工事に問題があると、塗装後に塗膜にふくれ・はがれが生じる場合があります。ただ、塗装業者の工事が原因であれば、補修などの対応をしてもらうことができます。
塗膜のふくれ・はがれについては、すべての原因が塗装工事の失敗ではありません。塗膜のふくれ・はがれは、経年劣化が原因で発生することもあります。
原因がどちらなのかを判断する目安としては、外壁塗装の完了から1年以内に塗膜のふくれ・はがれが発生した場合は、塗装業者に問題があった可能性が高く、数年後であれば、経年劣化が原因の可能性が高いと判断できます。
外壁塗装にムラがある
外壁塗装の失敗で多いのが、塗装にムラがあるというものです。
外壁塗装の工事は職人が手で行う作業なので、多少のムラはどうしても発生してしまいます。
そのため、よく見ないと分からない程度のムラであれば、再塗装などの対応をしてもらえないこともあります。「見る角度によってムラがあるように見える」「光が強くあたった時にムラがあるように見える」という程度であれば、外壁塗装の失敗とは判断できません。
ただ、明らかにムラになっていたり、塗装の場所によって塗料の厚みが違うような場合は、塗り直しをしてもらえる可能性が高いでしょう。
色がイメージした仕上がりと違う
外壁塗装の失敗で多い事例として、仕上がりの色がイメージしたものと違う、というものがあります。
ただ、イメージした色ではなかった、という理由では、塗装業者に再塗装をしてもらうことは、ほぼ無理でしょう。
どうしても別の色にしたい場合は、再度費用を負担した上で、再塗装をしてもらう必要があります。
色がイメージしていたものと違う、というのはよくある失敗ですので、事前によく確認しておく必要があります。
予想より費用が高額になった
外壁塗装では、事前に見積もりを取り、工事にかかる費用を確認します。ただ、さまざまな原因によって、実際にかかる費用が高額になるケースがあります。
よくある原因としては、補修が必要な場所が多く、作業が増えることにより費用が追加されるケースです。
特に、劣化した状態で放置していると、補修が必要な範囲が広くなってしまいます。
外壁塗装の工事では、劣化している場所を補修してから塗装を行う必要があるため、補修費用が上乗せされることで、費用が高額になります。
また、業者選びに失敗した場合も、費用が高額になることがあります。塗装業者の中には、悪徳業者も存在します。
悪徳業者は、外壁塗装の相場を知らない方が多いことを利用して、相場よりも高額な費用を請求することがあります。また、不要な工事も追加で行うことで費用をより高額にするケースもあります。
そのため、業者選びは慎重に行うことが必要です。
また、外壁塗装を依頼した業者が実際に作業を行わず、下請け業者に丸投げするケースでも、追加で費用が発生することがあります。
実際には下請け業者が工事にかかる費用に、元請け業者が中間マージンを乗せた費用が請求されることがあり、その中間マージンの分だけ余分な費用が必要になります。業者を選ぶ際には、その業者が直接工事を行うかどうかも確認するようにしましょう。
また、相見積もりを取らなかったことで、費用が高額になるケースもあります。
相見積もりを取らないと、工事にかかる費用の相場が分かりません。もし相見積もりを取らずに1社のみで進めてしまうと、相場より高い費用がかかることがあります。
外壁塗装では、必ず相見積もりを取って比較するようにしましょう。
手抜き工事をされた
塗装業者の中には、手抜き工事をする業者も存在します。
ただ、外壁塗装に詳しい方でないと、手抜き工事かどうかを見分けるのは難しい側面があります。
もし、外壁塗装の仕上がりに問題があったり、塗装後すぐに問題が発生した場合は、補修などの対応について業者に相談してみてください。塗装業者が対応してくれなかったり、塗装業者と連絡が取れないような場合は、専門の機関に相談しましょう。
近所とトラブルになった
外壁塗装では、工事が原因で近所とトラブルになることがあります。
外壁塗装の工事を行うことで、工事関係者の出入りが増えたり、足場の設置などの工事の騒音がしたり、周囲に臭いがすることがあります。
これらが原因で、近所からクレームがくることがあり、最悪の場合はトラブルにまで発展することがあります。
近所とのトラブルを回避するためには、外壁塗装の工事の前に、近所に外壁塗装をすることと、その日程について、騒音や臭いがするかもしれない、という点を説明しておきましょう。
説明をしていてもトラブルになることもありますが、説明をしておくことでトラブルを減らすことができます。
塗装業者の中には、近所への説明を行ってくれる場合がありますが、自身も一緒に説明に行く方が、その後のトラブルを防ぎやすくなります。
外壁塗装で失敗しないための予防策
ここでは、外壁塗装で失敗しないための予防策について紹介します。
依頼する業者をよく調査する
外壁塗装では、どの業者に依頼するのかが重要です。そのため、事前に業者についてよく調べるようにしましょう。
最近ではインターネットを使うことで、公式サイトや口コミなどの情報が入手しやすくなっています。
確認するポイントとしては、工事内容や保証の内容、実際の評価などがあります。
また、不安点や疑問点がある場合は、依頼する業者に直接質問してみましょう。
業者を適当に選んでしまうと、失敗するケースが多くなります。
慎重に検討してから契約する
外壁塗装は費用が高額になる工事なので、契約する場合は、すぐに契約せず、慎重に考えてから決めるようにしましょう。
急いで契約してしまうと、失敗やトラブルにつながりやすくなります。
業者によっては、値引きなどを提示して、契約を急がせるような勧誘をするケースもあります。このような業者には注意が必要です。
担当者とマメに連絡する
外壁塗装を依頼する業者を選んだら、担当者とはマメに連絡するようにしましょう。
マメに連絡しておくことで、トラブルや失敗を防ぐことができます。
外壁塗装においては、業者側の認識と違っている部分があるかもしれません。認識のズレを防ぐためにも、マメに連絡をしておくことで、失敗を防ぐことができます。
外壁塗装の知識をつける
外壁塗装で失敗しないためには、自身が外壁塗装の基本的な知識をつけておくことも必要です。
外壁塗装の知識がないと、業者側の提案をすべて鵜呑みにしてしまう場合があり、失敗につながるケースがあります。
基本的な知識があれば、業者の提案や見積もりなどの問題点を見つけることが可能です。
また、説明されていない部分があれば、業者に質問することもできます。
失敗した場合の対処法
ここでは、外壁塗装に失敗した場合の対処法について紹介します。
塗装業者に相談する
外壁塗装の工事で失敗したと感じた場合、まずは依頼した塗装業者に相談してみましょう。もし塗装業者の工事に問題があるのなら、その業者が対応してくれるはずです。
仕上がりに明らかなムラがあったり、塗装後すぐに問題が発生したような場合は、工事に問題があった可能性が高いでしょう。
また、アフターサービスや保証の範囲内であれば、それを利用することで解決できます。
ただ、工事の失敗ではないケースもあるため、失敗だと決めつける前に、業者に相談するようにしましょう。
明らかに工事に問題があるのに対応してもらえなかったり、業者と連絡が取れなくなった場合などは、専門の機関があるため、そちらに相談してみてください。
工事以外の失敗は自身で対処する
外壁塗装の失敗例では、工事の失敗以外のものも存在します。
業者に問題がある場合は、業者に対応を依頼できますが、業者に問題がないケースでは、自分で対処するしかありません。
例えば、仕上がりの色がイメージしたものではなかった場合、業者に再塗装などの対応をしてもらうことは困難です。どうしても再塗装してもらいたい場合は、費用を負担して、再度工事をしてもらうことになります。
また、近隣とトラブルになった場合は、解決のために自身で対処する必要があります。塗装業者がトラブルの対応をしてくれる場合もありますが、塗装業者にすべて任せていると、さらにトラブルになる場合もあります。
塗装業者が対応してくれる場合でも、自身も謝罪に行くなどの対応をするようにしましょう。
専門機関を利用する
外壁塗装の失敗や業者とのトラブルなど、不安点や疑問点を相談できる専門の機関が存在します。
外壁塗装で失敗したりトラブルが発生した場合は、基本的には依頼した業者に相談しますが、業者に対応してもらえなかったり、業者と連絡が取れなくなるケースもあります。
このように対処できなくなった場合も、専門の機関に相談するようにしましょう。解決につながるかもしれません。
外壁塗装の専門の機関としては、国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口である「公共財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいるダイヤル」」や、消費生活全般に関する苦情や相談の窓口の「消費生活センター」があります。
まとめ
ここまで外壁塗装で起きやすい失敗例と、その予防策・対処法について解説しました。
外壁塗装の失敗例として多いのは、外壁塗装後に塗膜に問題があったり、ムラがあるケース、仕上がりの色がイメージと違うケース、費用が高額になる、近所とトラブルになる、などがあります。
予防策としては、塗装業者を慎重に選ぶこと、担当者とマメに連絡をすること、外壁塗装についての知識をつけておくことがあります。
失敗した場合の対処法としては、塗装業者に相談する、自身で対処する、専門の機関に相談する、などがあります。
外壁塗装では、優良な業者を選ぶことで失敗しにくくなります。また、失敗した場合でも対応してもらうことができます。外壁塗装の際には、慎重に業者を選ぶようにしましょう。
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